知の力日記帳

6人の知の力を集めて「生きる」力を説き起こします。

第24回:第1章 個の話 第3話(4)

理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。

知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。

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「生きる」力! ~不可思議な6? 空(くう)の中身~
第24回:第1章 個の話 第3話(4)
~60兆の細胞を持つ人間が60年も生きると、その経験は広く深い。~


第一話に、六徳(りくとく)についてコメントいたしました。
ここでは60年の経験について考えています。前向きな人生の話は楽しいですよね?

とはいうものの、人生はいつも順風満帆というわけにもいかず、逆境に直面したときや、思うような結果が伴わないとき、ふと迷いの気持ちになることもあることでしょう。

そこで、もう一つの「6つながりの話」です。六道(ろくどう)という言葉があります。
仏教の言葉です。意味は、迷いある者(6人の筆者も含みます)が輪廻(人が何度も転生し、生類に生まれ変わること)する次の6種類の迷いの世界です。

[六道の世界]

  1. 人間よりも優れた存在とされる天人が住まう世界 「天道」 
  2. 苦しみだけでなく楽しみもある人間が住む世界 「人間道」
  3. 戦いと争い、阿修羅の住まう世界 「修羅道」
  4. 本能で生きる牛馬などの畜生の世界 「畜生道」
  5. 飢えと渇きに悩まされ続ける餓鬼の世界 「餓鬼道」
  6. 1兆年から永遠に罪を償い続ける 「地獄道」

仏教では、輪廻を死後の世界ではなく、心の状態として捉えています。たとえば、天道界に趣けば「心の状態が天道のような状態」にあり、地獄界に趣けば「心の状態が地獄のような状態である」と解釈されています。