知の力日記帳

6人の知の力を集めて「生きる」力を説き起こします。

第25回:第1章 個の話 第3話(5)

理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。

知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。

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「生きる」力! ~不可思議な6? 空(くう)の中身~
第25回:第1章 個の話 第3話(5)
~60兆の細胞を持つ人間が60年も生きると、その経験は広く深い。~

羽黒山の天狗伝説

仏教では、輪廻を死後の世界ではなく、心の状態として捉えています。たとえば、天道界に趣けば「心の状態が天道のような状態」にあり、地獄界に趣けば「心の状態が地獄のような状態である」と解釈されています。

仏教全体の共通概念ではありませんが、一部には、天狗など、この輪廻の道から外れたものを俗に外道(魔縁)という場合もあるようです。

ミシュランガイド三ツ星の高尾山は三大天狗の一つ。牛若丸が修行を積み、能の「鞍馬天狗」でも知られる鞍馬寺。天狗の霊峰と称される迦葉山(かしょうざん)など、全国各地に天狗の伝説が伝承されています。

天狗伝説は、山岳信仰に由来するとされていますが、山伏の修験道場として名高い羽黒山荒澤寺(こうたくじ)では、六道に関連する「十界(じっかい)修行」が行われています。

[羽黒山荒澤寺(こうたくじ)十界修行]

  1. 餓鬼道としての断食(修行)
  2. 畜生道としての断水(修行)
  3. 地獄道としての南蛮燻(修行)
  4. 人間道としての五体投地(修行)
  5. 修羅道としての相撲(修行)
  6. 天道としての延年・鳴子(修行) ~ここまでが六道関連の修行~
  7. 教えを聴聞する「学ぶ状態」の意味で用いられる声聞としての小木行(修行)
  8. 仏道に縁することで自己の内面において自意識的な悟りに至った状態である緑覚としての閼伽行(修行)
  9. 仏の使いとして行動する状態である菩薩としての座禅(修行)
  10. 悟りを開いた状態であるとしての即身成仏・灌頂(修行)

 ~以上十界(じっかい)修行~

など九日間に亘る荒行が行われています。
この修行に参加するための資格、性別制限、年齢制限は特にないようです。