第26回:第1章 個の話 第3話(6)
理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。
知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。
どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。
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第26回:第1章 個の話 第3話(6)
~60兆の細胞を持つ人間が60年も生きると、その経験は広く深い。~
六大陸の平均寿命と日本の平均寿命
さて、寿命の話に戻して・・・。
平均寿命は6つの大陸別にみると顕著な特徴が見られます。それぞれ特徴をみることにいたしましょう。
6大陸別平均寿命の特徴
- アフリカ大陸は、サハラ砂漠以南のほとんどの国で60歳未満が多い。
- 欧州大陸(西欧・中欧)は、すべて70歳以上で、80歳を超える国も多い。
- 北米大陸は、欧州大陸と同じ。
- 豪州大陸(ニュージーランド含む)は、すべて80歳を超えています。
- 南米大陸は、70歳代の国が多く60歳代も若干あります。
- アジア大陸は、日本など80歳代からアフガニスタンの40歳代まで高低差が目立っています。
寿命の長さと幸福感の関係
世界保健機構(WHO)の最新統計(2011年)によると、国別にみると平均寿命のトップは日本人83歳(女性86歳、男性80歳)で、世界平均寿命68歳に比べ15歳も長い。しかし、自殺率が人口10万人比24.4人で世界8位に上昇しており、平均寿命の延びが必ずしも幸福感には結びつかないことを物語っています。
2012年9月に厚生労働省が発表した調査結果によると、100歳以上の高齢者は5万人を超える見通しで、最高齢は115歳の男性とのことです。
わが国の長寿を代表する著名人の一人、100歳を超えていまなお終末医療の現場で活躍されている日野原重明医学博士(1911年生まれ)は、インタビューで長寿の秘訣について次のように述べています。
日野原重明医学博士による長寿の秘訣
- 小食であること
- 運動すること
- 好奇心を持って新しいことに挑戦すること
人生50年から人生60年、そして人生60年の2倍の120年の時代を迎えようとしています。
アルツハイマーの予防に効果があるといわれているポリフェノールを多く含む赤ワインの話から物語は始まり、ハムスターと象の脈拍数と寿命の話、ガンと闘いながらご活躍された三笠宮家のご長男、寬仁親王殿下のエピソード。六徳(りくとく)にまつわる羽黒山の天狗伝説と十界(じっかい)修行の天国と地獄の世界、六大大陸による寿命の特徴をみてきました。
「60兆の細胞を持つ人間が60年も生きると、その経験は広く深い」ことを改めて実感します。