知の力日記帳

6人の知の力を集めて「生きる」力を説き起こします。

第30回:第1章 個の話 第4話(3)

理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。

知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。

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「生きる」力! ~不可思議な6? 空(くう)の中身~
第29回:第1章 個の話 第4話(3)
生命システムとは何か?
~ 人間の不可思議な能力「オートポイエシス」・・努力と天賦の才? ~


「オートポイエシス」の概念が、柔軟な経営の形態として実際に適用されている2つ目の事例を挙げてみましょう。

事例2:株式会社日本総合研究所 の「クラスター制度」
日本経営品質賞を受賞した株式会社日本総合研究所は、イリア・プリゴジンの提唱する自己組織化の考え方を実際に組織の導入し、成功したシンクタンクです。

「組織が活性化するには、あらゆる情報(知)が入ってくるように、オープンドア方式のように組織が開かれていなければなりません。

・・・組織が、成功すると、閉じた組織になりがちです。『奢る平家は久しからず』のように、閉じた組織は、保守的になり自分たちの地位を守ろうとする余り、社外の新しい風を入れようとしなくなります。

日本総研の「クラスター制度(=柔軟な組織)」については、次の特徴を挙げることができます。

日本総研の「クラスター制度(=柔軟な組織)」の特徴

  1. 個人の創造性・自立性を重んじる
  2. 社員は自由に部署を移動できる
  3. 自由に好きな研修を受けられる
  4. 「零度のマネジメント」を実施している(「零度のマネジメント」:上からの指示・命令によるのではなく、管理や統制を極力少なくし、個人の自主性を重んじる個人の能力を最大限発揮できるような職場環境を目指すマネジメントの手法) 

その結果、日本総研は、産業界に新しい経営のモデルを提示したとして「日本経営品質賞」を受賞しました。

まさに組織の風通しを良くした自立経営による自己組織化の制度であるといえますね。

〈外部リンク〉
日本経営品質賞(公式WEBサイト)http://www.jqaward.org/