知の力日記帳

6人の知の力を集めて「生きる」力を説き起こします。

第38回:第1章 個の話 第5話(4)

理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。

知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。

・・・・・・
<< 第1回はじめに(1) < 前回に戻る


「生きる」力! ~不可思議な6? 空(くう)の中身~
第38回:第1章 個の話 第5話(4)
自己超越


「空(くう)」について

「空」という言葉は、気象学では、天空ということであり、そこには、青空があり、様々な雲が浮遊して天候を左右することもあり、予報上、非常に大切な背景をなす一要素です。


一方、仏教では「空」とは、因果論の行き着くところと考えられることが多く、現象を構成する因縁の究極的関係性を指しています。


現象を構成する因縁の究極的関係性の例としては、草木を建材にして、日本家屋を建造する場合、草木自身を微細に観察・分析していくと、そこには何処にも日本家屋は存在しておらず、現象としての家屋は存在していません。

しかし、結果的に日本家屋の建造は可能なので、建造した暁には、日本家屋は存在することになり、この因果の著しい差異や、極端な離散的現象の姿を「空」というより、高次元の表現で収斂(しゅうれん)させようとするものです。