知の力日記帳

6人の知の力を集めて「生きる」力を説き起こします。

第35回:第1章 個の話 第5話(1)

理屈は何でも良い、何かしたい。
知の共有をしようと6人が集まりました。

知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点から「生きる」力を説き起こします。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。

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「生きる」力! ~不可思議な6? 空(くう)の中身~
第35回:第1章 個の話 第5話(1)
自己超越


自分を信じて生きていく欲求の段階を見てみましょう。

人間はまず生きていくために食べることが基本です。いわゆる衣食住にたとえられる、人が生きていく上での基本的な欲求です(欲求の第1段階)。

食べることが満たされると、人は身の安全や家族を守る欲求が生じます(欲求の第2段階)。

安全に暮らすことができるようになると、次に周囲に対する欲求が生じます(欲求の第3段階)。具体的には、人が好きになる、社会と関係を持ちたい等々です。

社会的な関係ができるようになると、次に、人に認められたいとか、人を尊敬すること等に関心を向けるようになってきます(欲求の第4段階)。

そして、最後の段階は、物事を成し遂げたという満足感を得るレベルの欲求に到達します(欲求の第5段階)。


この第1段階から第5段階までが、いわゆるマズローの欲求五段階説です。ここでの考え方は自己に関わる概念である「利己的欲求」の範疇(はんちゅう)といえるでしょう。

そう考えると、もう一つあるのが「人のために」何かをする、いわゆる「利他的欲求」について、マズローは考えなかったのか、と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか?

実は、経営学で習ったマズローの欲求5段階説の最上位「自己実現」の上には、さらに6段階目がありました。「自己超越」と呼ばれる段階です(下図参照)。

【マズローの欲求六段階説】